エコマーケットカフェスロー(国分寺市東元町2)の量り売り専門店「nue by Totoya(ニュ・バイ・トトヤ)」4月24日、リニューアルオープンする。
「nue」は「裸の」「むき出しの」を意味するフランス語。ヨーロッパからのオーガニック食材を中心に、豆や小麦、オイル、蜂蜜、パスタ、グラノーラ、お茶、しょうゆなど50種類以上の品を量り売りで購入できる。
経営は、オーガニック食材やワイン、量り売り専用什器、エコ雑貨などの輸入卸売・小売りを行う斗々屋(世田谷区)。社長の梅田温子さんは料理の勉強のために渡仏し、オーガニック食材やワインを輸入する会社を起業したが、環境にやさしい食材をプラスチック製品で包装することに矛盾を感じ、量り売り事業を開始。使い捨てゴミを減らす活動に取り組んでいたノイハウス萌菜(もな)さんと出会い、2019年9月、代々木公園そばで週末だけのモデルショップとしてスタート。今年1月、「エコマーケットカフェスロー」の「自然育児友の会」事務所跡に同店をオープンした。
リニューアルオープンでは、ドイツから輸入した什器「glasbin」導入に伴い店内を改装。この什器は、ガラス・ステンレス・木を使い壁に取り付けるディスペンサーで、同様の商品で非プラスチック製品の使用は国内初だという。輸送にかかるエネルギーを考慮し棚は国内の古材を使った。
商品は、ひよこ豆粉のコンキリエ(100グラム=190円)、 ラッセロ小麦のスパゲティ(100グラム=170円)、国産有機しょうゆ(120円=100g)、レモンの花の非加熱はちみつ(747円=100g)、Galuffo農園のオリーブオイル(332円=100g)、赤・白ワイン(166円=100g)、古代硬質小麦の全粒粉(105円=100g)、ドライワイルドマンゴー(840円=100g)、生ヘーゼルナッツ(同=553円)など。容器は持ち込みを推奨。
フランス在住の梅田さんはほとんどのものを量り売りで購入し、2カ月に1回しかゴミを出さない生活を送っており、ロンドン生まれのノイハウスさんは、日本での使い捨てゴミの量に圧倒されて環境問題に取り組み始めたという。
ノイハウスさんは「1店舗が成功するというより、量り売りの文化が広がることが目標。ここを拠点に、コミュニティーづくりや生産者と消費者がつながるきっかけを作りたい」と話す。「国分寺にはエコに関心がある人たちが多いと感じている。量り売りは楽しく、少なくから購入できるので、家族やお子さまと楽しんでいただければ」と来店を呼び掛ける。
営業時間は11時30分~17時(土曜・日曜・祝日は11時~18時)。月曜と毎月18日定休。