多摩地域の芸術家や市民のネットワーク団体「TACネットワーク」は9月1日から、JR南武線谷保駅周辺でTACネットワーク2008プロジェクト「接近-V展」を開催している。
TACネットワークとは「Tama, Artist and Citizen Network」の略。現在52人が登録しており、多摩地域をベースに、作家と市民、行政、企業が共に持てる力を生かしながら、アートを通して文化の広がりと深まりを求めるためのネットワークづくりを目指している。
同展は、富士見台第一団地敷地内、カフェここたの、まちかどホール、谷保駅北口商店街、くにたち芸術小ホールの5会場で展示を実施。9月14日には14時から作家が作品をわかりやすく解説する「ギャラリートーク」(参加無料)、17時からは作家と市民とのコミュニケーションの場として「交流パーティー」(参加費=1,500円)も開催。同23日にはワークショップ「親子で作る光のオブジェ」(定員=20人、参加費=350円、要予約)やシンポジウムも予定している。
同ネットワーク代表の大塩さんは「今回意識したのは『生活空間の中のアート』。国立という地域は文化の街と言われているものの、生活に密着した場所にはアートが少ない。小さいお子さんから年配の方まで誰もが楽しめるよう屋外展示が中心にした。年配の方は非常に関心を持って展示を楽しんでいただいていると聞いている。特に、会場の一つである富士見台第一団地は広大な敷地が広がっているので、より楽しんでいただけるのでは」と期待を寄せる。
9月30日まで。