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福永紙工が磁石シート使った工作キット製品化 多視覚映像のワークショップも

ワークショップの様子。右奥がワゴンで説明する石川将也さん

ワークショップの様子。右奥がワゴンで説明する石川将也さん

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 紙加工の製造会社「福永紙工」(立川市錦町6)が7月5日、磁石を使った工作キット「マグネタクト アニマル」(2,530円)の販売を始めた。

「マグネタクト アニマル」工作キット

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 同製品はNTTコミュニケーション基礎科学研究所の安謙太郎さんが研究する磁石シートを使った磁性触覚技術「マグネタクト」を、NHK Eテレの「ピタゴラスイッチ」をはじめ多くの教育映像を制作してきたクリエーターの石川将也さんが「動き」の領域に発展させることで製品化にこぎ着けた。磁石と厚紙を紙に貼るだけのシンプルな工作で、ヘビやゴリラなどの動物がそれぞれ違った動きや音を生み出す。オプション商品として磁石の働きを観察することのできる「マグネット ビューアー」(748円)も販売する。石川さんは手軽に入手しにくいことに触れ、「手軽に子どもたちの手に渡るという状況がとてもうれしい」と喜ぶ。

 同製品に使われる磁石シートは製品に適した仕様に磁場を書き換えるという工程が必要になる。本来、製造コストが高い特殊な磁石シートを使ったキットを「多くの子どもたちに届けたい」と今年4月、クラウドファンディングに挑戦し、389人から約419万円の資金集めに成功した。制作費に加え、リアルとオンラインでのワークショップに関する費用に充てるという。石川さんはオンラインでもリアルに近い体験ができるように、複数のカメラと映像切り替え機材が一体化したワゴンを考案。「学校や美術館などいろいろな場面で使っていただけると思う」と意欲を見せる。

 4日に同社が運営する「TAKEOFF-SITE」(緑町3)で支援者向けのワークショップとプロジェクト発表会が行われた。ワークショップはワゴンを使ってオンラインでも配信。石川さんは子どもたちに向けてN極とS極の並びなど製品の仕組みを分かりやすく説明しながら進めた。参加者は興味深そうに耳を傾けながら、夢中になってオリジナルのアニマル作りに取り組んだ。石川さんは「それぞれの可能性を見つけて広げられるようにシンプルなデザインに仕上げた。ちょうどいい制約がある上で表現できるお題」と話す。

 発表会には石川さん、同社社長の山田明良さん、営業本部の大坪ユキノさんが登壇した。プロジェクト発足からマグネット加工の難しさに直面しながらも試行錯誤を繰り返しながら製品化に至った経緯や製品のこだわりなどが紹介された。製品の工夫として「動きを楽しめるよう磁石シートをできるだけ長くした」(石川さん)、「完成品を収納し運べるお道具箱のようなパッケージに」(大坪さん)などを紹介。山田さんは「ニチレイマグネット」(大阪府)と共に適性の磁力を求め試行錯誤を続けたことを振り返りながら、「紙とテクノロジー」の可能性に期待を寄せた。

 石川さんは「世界中に届けたいという思いで英語も併記した。昔からある材質を人間の創造力で応用し発展させることは重要な研究。子どもたちにも指先で直接、化学現象に触れてもらうことで、化学の面白さを体感してもらえたら」と思いを込める。

 同店や同社オンラインショップなどで購入できる。

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