昭島市は7月2日、昭島の水道水(深層地下水)を利用した無料給水スポットを市内4カ所に設置した。
東京都内で唯一、深層地下水のみを使っていて「深層地下水100%の水道水『あきしまの水』」と水道の水質をアピールしている同市。約30年かけて地中に染み込んだ水は土壌がフィルターになり不純物が取り除かれ、地下70メートルからくみ上げた深層地下水はミネラル成分も溶け込んでいるという。
市の若手職員が所属する部ごとに事業を提案する庁内プロジェクトで提案があったものを採用したという同事業。同市の水道水の質のPRと共に、マイボトルの利用促進に伴う使い捨てプラスチックゴミの削減を減らし、国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)への理解を深めてもらう狙いもある。
給水スポットは、JR青梅線の拝島駅南口、昭島駅南口、中神駅北口、東中神駅南口の市内4カ所の駅前ロータリーに設置。高さ約2メートルで、市のキャラクター「ちかっぱー」が上部に座るデザイン。正面の扉を開けて持参のボトルを置き、ボタンまたはフットスイッチを押すと水が注がれる(扉とボタンは抗菌・抗ウイルス対策済み)。デザインは市民投票で決め、住民からも好評を得ている。市内の小中学生には、ちかっぱーのアルミボトルとボトルカバーもセットで配り、給水スポットの利用を促進とゴミ削減に取り組んでもらう。
同市環境部環境課の万代季輝さんは「市民の方はもちろん、市外から通勤・通学などで訪れる方も利用しやすい駅前ロータリーに設置した。ぜひ昭島市のおいしい水を飲んでいただくとともに、マイボトル利用による使い捨てプラスチックゴミの削減に協力をお願いしたい」と呼び掛ける。