昭島・中神駅南口のラーメン店「アンタイヌードルズ」(昭島市朝日町1)が8月30日で7周年を迎えた。
同店は、つけ麺と中華そばの専門店。スープは鶏ガラ・豚骨をメインにかつお節、さば節、煮干しなどを加え16時間煮込み「魚粉に頼らずにしっかりとした濃度でクリーミー」に仕上げた。麺は村上朝日製麺所(埼玉県新座市)のモチモチ感のあるストレート麺、つけ麺には太麺、中華そばには中太麺を合わせ、バラ肉と肩ロースのチャーシューと長めの穂先メンマとのりをトッピング。つけ汁には、冷めたら焼き石を入れたり、締めに茶わん蒸しにアレンジしたりするサービスを提供する。
日曜には不定期で限定メニューを提供。「トリュフトマトつけ麺」は限定からレギュラー化したメニューで、つけ汁をトマトソースと濃厚スープをブレンドし、トリュフオイルで仕上げる。締めには「チーズご飯」(100円)で「追い飯」を楽しめるようにした。
メニューは、「つけ麺(並・中・大)」(800円)、「特製つけ麺」(1,000円)、「辛つけ麺」(850円)、「トリュフトマトつけ麺」(900円)、「中華そば しょうゆ・塩味」(750円)など。
店主の磯田祐樹さんは昭島市出身。アパレル業界で10年間サラリーマンを経験後、35歳で飲食の世界へ。デニムブランド「エドウィン」で、デニムを修理した際に客が喜ぶ姿を見て、もっと客のそばで「ものづくり」をしたいと、好きだったラーメンの勉強を始めた。
「和利道(わりと)」(目黒区)などで修業し、試作や食べ歩きしながら勉強を積んで独立し、慣れ親しんだ地元の商店街を出店場所に選んだ。「ラーメン界では、都心の山手線内で自分の店を出すのが成功のセオリー。世話になった人たちにも当然都心で出すんでしょ、と言われたが、自分は地元中神で始めたかった」と磯田さん。「田舎でも真面目にうまいものを作っていれば伝わる。ローカルから発信できることもあるだろうと考えた」と振り返る。
店名の「アンタイ」には、あえてローカルで勝負する「ラーメン界へのアンチテーゼ」と「安泰」の思いを込めた。丼の底には「ANTITHESE FROM LOCAL」のメッセージを刻む。開店時は、地元の友人がペンキを塗り、アパレル時代の友人がロゴマークを手掛け、のれんにはデニムの仕掛けを施した。
「この場所に健康でずっと立っていたい」と磯田さん。「自分が子どものころ、この街はもっと元気だった。店の明かりがあれば街も明るくなるし、治安も良くなる。地域の明かりを消さないように、これからもおいしいものを作り続けるので、立ち寄っていただければ」と来店を呼び掛ける。
緊急事態宣言中の営業時間は11時30分~14時30分、17時30分~20時(平常時は21時まで)、土曜・日曜・祝日は11時~15時。月曜定休。