シネマシティ（立川市錦町2）が9月11日から、ディズニー映画「ファンタジア」を「極上音響」で上映する。

　1940年に初公開されて以来、80年もの間世界から愛されてきたウォルト・ディズニーの作品「ファンタジア」。今回、日本での上映権利終了に伴い日本最終上映となる。

　クラシックの名曲8曲にアニメーション映像を融合させ、当時画期的な企画だった同作品。アニメーションにせりふはなく、映像、色彩、アニメーション、音楽を通して物語が語られる。ミッキーマウスのアニメーションに、レオポルド・ストコフスキー指揮、フィラデルフィア管弦楽団による演奏と、各アニメーション・セグメントは作曲家であり音楽評論家でもあるディームズ・テイラーのナレーションにより紹介する映像と音楽のコラボレート作品。

　演奏曲は、バッハの「トッカータとフーガ・ニ短調」、チャイコフスキーの「くるみ割り人形」、デュカスの「魔法使いの弟子」、ストラビンスキーの「春の祭典」、ベートーベンの「田園交響曲」、ポンキエッリの「時の踊り」、ムソルグスキーの「はげ山の一夜」、シューベルトの「アベ・マリア」の8曲。

　同館番組編成部部長の椿原敦一郎さんは「『立体音響映画の元祖』ともいわれるこの名作をシネマシティの環境で『極上音響』上映で観賞することができる。日本での上映権が終了するため、しばらくは見られないので、ディズニー、ミッキーマウスファンはもちろん、クラッシック音楽ファンにもぜひご覧いただければ」と来館を呼び掛ける。

　上映は今月19日まで。