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武蔵村山の小学校でヤギの双子誕生 ツイッターで動画配信

産まれて1週間の双子の子ヤギたち

産まれて1週間の双子の子ヤギたち

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 武蔵村山市立第一小学校(武蔵村山市本町1)で10月6日、ヤギの双子の赤ちゃんが産まれた。

産まれたての子ヤギの身体をきれいに舐める母親ココア

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 同校は、平成30年度・31年度小学校動物飼育推進校に指定されたことをきっかけに、東京農工大学(府中市)からヤギを借りて4年生の児童たちと地域のヤギ飼育ボランティアで世話をしていた。借り始めてから3年が経過し返却を考えていたが、同校の特別支援級の教師らの希望で、支援級の児童たちのために残すことを決意したという。

 同校の特別支援級は「杉の子学級」と呼ばれ、知的障がいと情緒障害がい2種類のクラスがあり、計4組55人の児童を10人の職員が担当。杉の子学級の総合的な学習の時間でヤギの出産に取り組むことにし、そのためにメスのヤギ(名前=ココア)を今年4月末から東京農工大学に連れていき、交尾を確認後5月末に同校に戻した。それから1カ月後くらいに妊娠が確認され、10月10日の出産予定日に向け、農工大の協力の下、児童たちと出産準備を進めてきたという。

 出産予定日より少し早い10月6日の14時36分、1頭目が産まれた。正常な出産では頭と前足が一緒に出てくるはずだったが、頭だけが先に出てきたため少し難産になった。2頭目は14時49分に出産。2頭目も後ろ足からの難産。出産シーンを収めた動画は同校のツイッターで配信しており、閲覧できる。

 特別支援級のヤギ主任でもある中尾満美教諭は「出産時刻がちょうど下校時刻の時間帯だったため、多くの児童たちが見守る中での出産となった。児童たちも一緒になって一生懸命応援し、産まれると大歓声が上がった」と振り返る。

 「動物を飼うことでセラピー効果があるといわれているため、支援級の児童たちの癒やしに少しでもなればという思いで飼育してきた。毎日朝から地域のヤギボランティアと一緒に、支援級の児童たちが小屋の掃除や、3食の餌の準備などの世話をしている。餌は立川のペットショップから牧草を寄付していただいたり、近所の方から野菜を提供いただいたりと、地域の方々の助けをたくさん頂いている。これからも見守っていただければ」と感謝する。

 子ヤギの名前はこれから児童たちと考えるという。

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