立川の公道で10月30日、電動キックボードシェアリングサービスの実証実験が始まった。
同サービスの運営会社BRJ(東京都渋谷区)が、国から認定を取得した米国のBird Rides(バード・ライズ)が提供する電動キックボードシェアリングサービスを日本で展開。立川エリアで国内初公道実証実験を行う。
同社の電動キックボードは、GPSを搭載し制御することで「特定エリアでの最大速度制限」「走行可能エリア外での自動停止機能」「車体に複数のセンサー搭載でのデータ連携」「車両不備検知機能」「自動緊急ブレーキ機能」などの機能が特徴。エリア外では走行できなくしたり、保育園や学校近くでは速度を落としたりするなど、細かな設定ができる。安全性の確保のしやすさから、世界200都市でサービスが提供されている。
対象エリアは立川市全域だが、まずは立川北口エリアの「グリーンスプリングス」「高松工業団地南(25号棟前)」「タチヒビーチ前」「立飛ビル3号館前」の4カ所の駐車ポートからスタート。好きなポートで借りて、好きなポートで返却できる。今後、順次立川全域に広げていくほか、近隣都市でも実証実験エリアを拡大していく予定。
利用するには、スマートフォンアプリをダウンロード後、会員登録、免許証登録等を行う。小型特殊自動免許が必要。速度は最高15キロ。車道に加えて、普通自転車専用通行帯の走行が可能。「自転車道」「一方通行だが自転車が双方向通行可とされている車道」も走行可。ヘルメットの着用は任意だが、安全の観点から推奨するという。
同社の宮内秀明社長は「この電動キックボードが数年後の『公共交通』になると考えていて、これをきっかけに日本の人・モノの移動を活性化させていきたい。『安全・安心』な地域展開を最優先で、『街と地元の方々に愛される』をモットーに、地域の皆さまと密に連携を図り誠実にサービスを展開していくので、ぜひ利用いただければ」と呼び掛ける。
利用時間は6時~22時。料金は1分10円。