立川の「グリーンスプリングス」(立川市緑町3)で12月22日、音楽イベント「サウンド・オブ・クリスマス)」が開かれた。
テノール歌手の秋川雅史(まさふみ)さんと、オペラ歌手の翠千賀(みどりちか)さん
2024年に創立100周年を迎える立飛グループの記念事業の一環となる同イベントは、7月の「#たちフェス」に続き開いた入場無料のコンサート。「音楽を好きになる街へ」をコンセプトに、前日のプレイベントから2日間、街区内各所でミニコンサートも開き会場が音楽に包まれた。
コンサートはホール「立川ステージガーデン」で、辻博之さん指揮の下、「東京21世紀管弦楽団」の演奏による「クリスマスフェスティバル」でスタート。コーラスグループ「アンサンブル・コノハ」、オペラ歌手の梶田真未さん、前川健生さん、明珍宏和さん、クラッシック歌手の種谷典子さん、工藤和真さんらが出演し、オーケストラに合わせて歌声を響かせた。併せて、「ジャパン・インターナショナル・ユース・バレエ」が「くるみ割り人形」を披露した。
終盤には、テノール歌手の秋川雅史(まさふみ)さんと、オペラ歌手でテレビ東京「THE カラオケ★バトル」にも出演する翠千賀(みどりちか)さんが登場。共通の師匠の下で声楽を学んだという2人の初共演となり、翠さんは「ずっと夢見ていたことがかない、クリスマスプレゼントのよう」と話した。
秋川さんは国立音楽大学出身で、学生時代から12年間、立川市柏町に住んでいたという。「立川は第二の故郷。6年間引っ越しのアルバイトでこの辺りもよく回っていた。あの頃も今も一生かけて音楽を勉強している。この曲も当時より心に響く歌が歌えるようになっているかな」と、紅白歌合戦にも出場した「千の風になって」を歌い上げた。
ホールの特徴である後方のスライディングウオールを開放解放し、会場内にはベビーカーや小さな子ども連れでの入場が多く見られた。家族で訪れた市内在住の上野山さんは「子どもが音楽好きなので、以前から楽しみにしていた。こんなにぜいたく贅沢なものを生で見られる機会は貴重。バレエなど視覚的にも楽しめて、小さな子どもも最後まで興味を持って鑑賞できた」と笑顔を見せた。
エンディングは出演者全員でジョン・レノンの「ハッピークリスマス」を歌い、アンコールの「きよしこの夜」で幕を閉じた。