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旧国立駅舎で結婚式「コミュニティーウエディング」 人生の門出を街で祝う

ウエディングドレスは国立市中の「ルーチェクラッシカ」から

ウエディングドレスは国立市中の「ルーチェクラッシカ」から

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 旧国立駅舎(国立市東1)で1月22日、街の人たちと祝う結婚式「コミュニティーウエディング」が開かれる。

新郎新婦の高野さんご夫婦と装丁家の篠原さん。当日朗読する本「ふたりの物語」を製本。

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 同イベントは、街の人たちと作り上げる手作りの結婚式。プライベートの域を超えて、主役のカップルが街のコミュニティーと交わりながら、暮らしの延長で市民と祝う。参加は自由。「街のシンボル」として親しまれる「旧国立駅舎」を地域の生花店「モナムール」が彩り、ドレスを「ルーチェクラッシカ」(以上、国立市)、写真撮影は竹田あやこさんほか地域のカメラマンが担当、ヘアメークやピアノ演奏、警備など地域の事業者や市民がスタッフに加わる。

 企画は「街kadode(かどで)実行委員会」の高野宏さんと佐藤和之さん。代表の高野さんは広島市出身、一橋大学(国立市)で「まちづくり」の授業を通じ地域の店や地域で活躍している人々と出会い、地域の魅力を広く知ってほしいという思いで活動を始めた。昨年から「門出」をみんなで祝うことをテーマに、市内を中心に成人式や卒業式、母の日、父の日などで撮影会を行ってきた。今後は他の地域での事業の展開も視野に入れる。

 新郎新婦は一昨年に入籍した高野さん夫婦。合唱サークルを通じて知り合い、国立は、付き合い初めてから遊んだり食事をしたりした思い出深い街だという。当日は、カップルやスタッフを紹介を展示するほか、街との関わりや過ごした軌跡を書いた「二人の物語」を朗読。併せて、参加者によるフォトコンテストや、2人の街への「あいさつ」として、装飾された花を近隣の店に贈る「コミュニティーフラワー」を企画する。

 佐藤さんは「孤立や核家族化が進む中、結婚式というポジティブな動機を通して、新たな社会資源や人々をつなげていきたいと考えた」と話す。「地域の事業者には、技術や生活の知恵、人的リソースを持った人が多く、そのような社会資源を市民と共有し広げていきたいと考える中で、カップルの『家』同士を超えて、スタッフや市民を含めてつなげていく『コミュニティーウエディング』を企画した」とも。

 夫の高野さんは「入籍後、式場で家族と近い友人だけで結婚式を企画するも、コロナで2度の延期の末、中止となり、本イベントも一度延期になったため、今回は四度目の正直。普段暮らしている街の中で結婚式を挙げられることになり、とてもありがたい。私たち2人の小さな背中を、近所の皆さんに後押ししていただき、結婚式を通じて街の魅力が伝わるきっかけになれば」と意気込む。

 展示は10時~。挙式は13時~13時30分。

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