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立川を舞台にした短編映画「12R Single」 ユーチューブで配信

立川を舞台にした短編映画「12R Single」

立川を舞台にした短編映画「12R Single」

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 立川が舞台の短編映画「12R Single(じゅうにアール・シングル)」が3月22日、ユーチューブで公開された。

短編映画「12R Single」を監督した松本動(ゆるぐ)さん

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 立川在住の松本動さんが監督を務めた短編映画「公衆電話」「カセットテープ」のスピンオフ企画で、全編10分のショートフィルム。2月に「かつしか・アイリスホール」で行われた短編映画、演劇、音楽の無観客イベントを映像化した。東京都の「アートにエールを!東京プロジェクト(ステージ型)」の支援を受けて製作した。

 松本さんは立川生まれ立川育ち。専門学校卒業後、8ミリフィルムで映画の製作を始めた。商業映画では助監督を経て、現在はテレビの再現ドラマの脚本・監督をする傍ら、自主映画を製作する。諏訪通り商店街が主催する「立川名画座通り映画祭」の審査員も務める松本さんは「立川は再開発が進み、生活はしやすくなったが、昔のような味のある風景が減って少し寂しい。そんな中でも、この商店街は静かで落ち着いていて、すてきな店もあってゆっくり楽しめる」と話す。

 映画の舞台は、立川駅南口の同商店街。2018(平成30)年に公開した父と娘の物語「公衆電話」の続編で、主人公の女性の結婚式を描いた「カセットテープ」につながるストーリーとなっている。「公衆電話」は昨年9月、イギリス・ロンドンの国際映画祭で最優秀短編映画賞・最優秀女優賞(主演の菅井玲さん)をダブル受賞するなど、国内外で多くの受賞歴がある。本作では、同商店街の居酒屋「酒歩たから」(立川市柴崎町2)がロケ地となり、店主の岡村美奈さんが「立川食べ歩き隊」のTシャツを着て登場する。

 松本さんは短編映画の魅力を「短くて気軽に見られる。それでいて、一つの完成された物語が体験できる。映画祭ではいろいろな映画を楽しめてお得な気分を味わえる。若い人は長い映画を早送りで見る人も多いと聞くので、劇場でも短編映画がワンコインなどで気軽に見られる機会があったら楽しいのでは」と話す。

 「自作した短編映画をユーチューブで配信するのは初めて。前作を見たことがある人ならより楽しめる内容だが、見たことがない人も空気感を楽しめる。ぜひ見てほしい」と呼びかける。

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