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立川市中央図書館に「くつろぎ読書学びコーナー」 IKEA立川が家具など寄贈

中央図書館3階 学習活動及び読書活動向けスペース「くつろぎ読書学びコーナー」

中央図書館3階 学習活動及び読書活動向けスペース「くつろぎ読書学びコーナー」

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 立川市中央図書館(曙町2)が7月5日、IKEA(イケア)立川(緑町6)から寄贈された家具を設置した「くつろぎ読書学びコーナー」を開設した。

立川市職員とIKEAスタッフ 「くつろぎ読書学びコーナー」にて

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 同館は1995(平成7)年に開館し、本や雑誌、視聴覚資料の貸し出し、市民の学びおよび課題解決支援などを行っている。近年は中高生の若い世代から学習スペース設置の要望が増えていたため、視聴覚コーナーをリニューアルし、既存の視聴覚コーナーの機能に加えて、学習および読書活動向けスペースを追加した。

 立川市と同店は2021年10月、地域活性化やサステナビリティーの促進を目的に協力する取り決め「包括連携協定」を結び、これに基づき同店は家具や照明、小物など、合計179点を同館に寄贈した。同店は同協定の締結前から、市立新生小学校の特別支援教室や、市子ども未来センターの遊戯室と相談室の改修にも協力をしていたが、締結後は初めての取り組みとなる。

 同店責任者でもある、マーケットマネジャーのリュウ・ナさんは「ゆっくり本を読める場所は、市民にとってとても大事な場所だと思う。私も本が好きだから同じように思っていたので、包括連携協定の第一歩として中央図書館に貢献できてうれしく思う。立川市とは、他にも連携事業を計画している。これからもIKEA立川として、微力ながら貢献していきたい」と意気込む。

 同コーナーは、視聴覚、読書、学習の3エリアで構成する。入り口からコーナー全体の3分の2程度までの両サイドが視聴覚エリア。家具の置きづらい柱部分や、曲線部分にも設置ができる細くて高さのある棚を置き、CDなどの資料を無駄なく収納する。棚に挟まれたスペースは、白色と灰色のソファがランダムに置かれた読書エリア。エレベーター前には高さ1メートル34センチの棚を置き、ソファに座れば利用者は棚で見えなくなるため、エレベーター側からの見通しを確保しながら、読書をする利用者にも配慮している。集中して勉強ができるように、コーナーの最も奥に学習エリアを設置。照明付きのテーブル15台、椅子19脚を提供する。テーブルは、従来よりも幅が40センチ程度増え、広々と使うことができる。併せて、ケーブルをテーブルの天板裏に収納することで、車いすの利用者へも配慮した。

 家具をコーディネートした同店コミュニケーション&インテリアデザイン担当の田中恭子さんは「手前側に低めの家具を設置して見通しを良くしたので、圧迫感なく利用してもらえるのでは。明るく開放的な雰囲気になるように家具をコーディネートできたと思う。利用者が快適で居心地の良い空間と感じてもらえたらうれしく思う」と話す。

 開館時間は10時~20時(土曜、日曜、祝日、児童フロアは17時まで)。

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