立川駅南口のうどん店「一福」跡に7月22日、うどん店「UDON 玉屋」(立川市錦町2)がオープンする。
同店は、「やきとりの玉屋」(高松町3)、「玉屋KITCHEN」(曙町2)など立川で複数の焼き鳥店を展開する「ちゃんばら」が経営。同社初のうどん店で、立川南口への出店は初めて。
社長の尾作亮太さんは「『一幅』の閉店を惜しむ声が多かったため、弊社でうどん店をできないか検討し、2カ月かけて多くの協力の下、オープンに至った」と話す。
前店舗の『一福』の「だしがおいしい」という口コミが多かったため、だしの研究を重ねたという。うどん学校で、関西だし、関東だし、香川だしの基礎を学んだうえで、58通りもの試作を重ねベースを整えた。いりこは伊吹島から、昆布は北海道から、さば節、ムロアジ節は香川から、かつお節は立川の三上鰹(かつお)節店から仕入れるという。
尾作さんは「最初はきれいにだしを取り続けていたが、どこかパッとしない。そんな時、うどんだしはしょうゆを少し入れるため、しょうゆに打ち勝つだしにしなければ成立しない。だからわざと雑味を出すというヒントを得て、さらに研究を重ねた結果、だしがまとまるようになった」とだしへのこだわりについて話す。
メニューは、つけ麺、ひやかけ、かけうどん、まぜうどんから、各2~4種種類を用意してスタートする。日野の豆腐店「三河屋とうふ店」の油揚げを使い、肉厚ジューシーな食べ応えあるきつねうどん「三角あげうどん」(小=850円、中=900円、大=950円)などを提供。
「香川県には社員と共に6泊7日出張し、うどん店は30軒近く回った。麺機の会社や製粉会社、節屋、しょうゆ屋、練り物屋、ブリュワリーなど、大阪も京都も都心も西多摩も埼玉も、うどん店を巡り、この2カ月はうどん三昧だった。これからもお客さまと一緒においしいだしと麺作りに精進したいので、ぜひ食べて声を聞かせていただければ」と呼びかける。
営業時間は11時~17時。