グリーンスプリングス(立川市緑町3)に7月25日、生鮮野菜と果物・総菜・スイーツの専門店「吟実屋(ぎんみや)」がオープンした。
契約農家からの産直野菜・果物を販売するほか、店内にオープンキッチンを設け、販売している野菜を加工して総菜・弁当・サンドイッチ・スイーツなどを販売する。
同店は、飲食店向けの青果卸売業者「フードサプライ」(大田区)が運営する新業態1号店。社長の竹川敦史さんは「肉屋や魚屋が余った食材などを唐揚げやコロッケにして販売するように、食材を循環させるサステナブルな循環型八百屋を目指している」と話す。「飲食店のように、八百屋も野菜を置くだけではなく、コンセプトやストーリーを伝えたり、その場で加工した食品を提供したりすることでおいしさを提案していきたい」とも。
同社は、1都3県を中心に約5000店の飲食店向けに青果卸売りを営む一方で、コロナの影響で過剰となった野菜を箱に詰め合わせて販売する「ドライブスルー八百屋」や宅配サービス「デリバリー八百屋」、野菜炒め専門店「肉野菜炒め ベジ郎」(渋谷区・豊島区)を展開してきた。「コロナ禍だからこそ新しいことにチャレンジしてきた。立川は人通りも多く活気がありポテンシャルの高い街だと感じて、新業態の出店を決めた」と竹川さん。
商品は、産直野菜・果物のほか、「八百屋のフルーツ生ゼリー」(490円)、「八百屋のフルーツサンド」(380円~)、「丸ごとスイートポテト」「八百屋の日替わり丼」(以上580円)、「八百屋の本気弁当」(780円)など。
広報担当の向井昇さんは「朝採れ地場野菜や青果卸ならではのリーズナブルにおいしい果実をふんだんに使ったゼリーやフルーツサンド、スイートポテトのほか、季節や相場などに対応して毎日内容が変わる弁当などをそろえた。進化系八百屋を目指して、面白くて、おいしい提案をしていくので、足を運んでいただければ」と来店を呼びかける。
営業時間は10時~20時。