武蔵村山市立緑が丘ふれあいセンター(武蔵村山市緑が丘)で9月10日、スウェーデン大使館の巡回写真展「スウェーデンのパパたち」が始まる。
スウェーデンでは子どもが8歳になるまで、両親合わせて休業480日分の所得を補償する制度があり、うち他方へ譲渡できない割り当てが90日分あるため、男性の育児休暇取得率も非常に高いという。同展では、自分の子どもと少なくとも6カ月一緒にいることを選んだ父親の育休の感想と共に、スウェーデン人写真家のヨハン・ベーヴマンさんが撮影した育休中の父親の写真25点を展示する。
同センタースタッフの松本正子さんは「育児休暇は制度が充実することだけでなく、それを受け入れる風土も重要。少しでも温かな風土が広がるようにとの願いから開催する」と話す。
「なぜこれらの父親が子どもたちと一緒にいることを選んだのか、どんな経験を得ることができたのか、結果として両親と子どもの関係がどうなったのか。個人レベルと社会の両方で夫婦が共に育児した場合の効果を見せたい」とも。
「仕事やキャリアではなく、子どもや家族と絆を深めることを選んだ父親たちの姿や表情から、何かを感じ取ってもらいたい」と松本さん。「限りある子育ての時間、一喜一憂の気持ちを共有できる相手がいると心強いはず。男女平等社会への重要なステップとなり、より多くの男性が父親として、パートナーとしての自身の役割を振り返るきっかけになれば」と呼びかける。
開催時間は9時~22時。9月15日まで。