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グランデュオ立川で遠隔共同子育てロボットの実証実験 育児中の被験者募集も

遠隔共同子育てロボット「ChiCaRo(チカロ)」

遠隔共同子育てロボット「ChiCaRo(チカロ)」

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 遠隔共同子育てロボット「ChiCaRo(チカロ)」の実証実験が1月11日、グランデュオ立川で始まる。

子育てロボットと遊ぶ様子

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 実証実験は、東京都が取り組む「多摩イノベーションエコシステム促進事業」の一環で行われるプロジェクトの一つ。プロジェクトは、同ロボットのメーカー「ChiCaRo」のほか、電気通信大学と多摩地域で子育て事業を展開する「シーズプレイス」の合わせて3者が協働で行う。

 「ChiCaRo」は電気通信大学が研究・開発した子育てに特化したアバターロボット。タブレットやパソコンからロボットを操作でき、子どもの心をくすぐるさまざまな機能を搭載するという。自動運転ではなく遠隔先から人が操作する安心感がある。併せて、強い衝撃にも耐えられる設計となっているとも。

 実証実験では、グランデュオ立川に同ロボットを投入。保育士や児童指導員などの専門職が遠隔でロボットを操作し、同施設内にいる子どもと15~30分ほど遊びながら接して子どもと関わることで、アドバイスなどを保護者にフィードバックして子どもへの関わり方を学んでもらう。保護者からは、事前に子育てに関する悩みをヒアリングする。

 ChiCaRoの安崎優太さんは「少子化によるさらなる人口減少が見込まれる中、子育て世代が暮らしやすい仕組みづくりが社会に求められている。多摩地域には、区部と比較して移動が不便なエリアが多く、移動が障壁となって子育てを支援する取り組みや制度を有効活用できず、親以外が子どもと関わる機会が限られるケースが見受けられる。子育てしやすい地域として多摩地域を認知してもらうためにも先進的な取り組みが求められている中、子育ての場にロボットを導入することで、どこからでも子どもに関われる機会を創出したい」と意気込む。

 シーズプレイス副社長の石橋由美子さんは「ロボットをタブレットやパソコンから遠隔で操作でき、在宅や隙間時間を活用して勤務できるため、潜在保育士の活用などを支援する雇用創出も期待できる」と話す。

 現在、2歳~6歳(未就学児)を育てている人を対象に被験者を募集している。

 安崎さんは「同ロボットは離れた場所に住んでいる祖父母とコミュニケーションするなど家庭での利用も可能。今後さまざまな環境での利用が見込まれる。育児中の保護者の声を参考にしたいので、応募してもらえれば」と呼びかける。

 実証実験は1月17日まで。被験者の応募はシーズプレイスのホームページで受け付ける(先着順)。

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