多摩動物公園(日野市程久保7)が2月2日、コアラの赤ちゃんの顔をツイッターで公開した。
コアラは昨年6月25日、同園で誕生。有袋類(ゆうたいるい)のであるコアラは、カンガルーのように母親の腹部にある袋状の器官・育児嚢(いくじのう)で生後約半年間を過ごす。
現在、同園のコアラ館では「きらら」親子を常時展示。11月末から母親のきららの腹部から手が見え始め、12月ごろから出袋(全身が袋から出る状態)が始まり、袋から出入りするようになった。写真は体重測定時に撮影したもの。今は、寝ていたり、袋に入っていたりして、母親のおなかにしがみついている時など見えないこともあるが、順調にいけば、生後8カ月の2月下旬には見えるチャンスが増えるという。
母親は「きらら」(名古屋市東山動植物園生まれ)、父親は「コロン」(鹿児島市平川動物公園生まれ)。同園では動物園同士で相互協力しながら、希少動物コアラの繁殖を進めており、2020年11月12日に埼玉県こども動物自然公園から雄のコロンが、2020年7月27日に名古屋市東山動植物園から雌のきららが、ブリーディングローン(繁殖を目的とした動物の貸借契約)により来園。昨年5月のペアリングで交尾が見られ、6月25日に出産した。性別は雄で名前は未定。
同園教育普及係の友岡梨恵さんは「赤ちゃんはまだ袋を出入りしているが、順調にいけば、生後8カ月の2月下旬には袋に戻らなくなり、きららのおなかや背中にしがみつく姿が見られるようになるはず。ぜひ、お越しの際は赤ちゃんを探していただければ」と来園を呼びかける。
開園時間は9時30分~17時(コアラ館は10時30分~15時30分)。水曜休園。