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多摩動物公園にチンパンジー誕生1カ月 人工授精の成功で

「ディル」を抱きかかえる「ミカン」

「ディル」を抱きかかえる「ミカン」

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 多摩動物公園(日野市程久保7)にチンパンジーの雄の赤ちゃん「ディル」が生まれて1カ月がたった。

出産の瞬間を、多摩動物公園公式サイトで見ることができる

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 母親「ミカン」は2005(平成17)年同園生まれ。父親「デッキ―」は推定44歳、出生地不明で、2004(平成16)年に長崎鼻パーキングガーデン(鹿児島県)から来園。赤ちゃんの名前は父親の「デッキ―」から1文字取ってハーブの名前「ディル」と名付けた。

 父親「デッキ―」は自然交配ができない個体で、同園では子孫を残していなかったが、野生由来の貴重な血統だったため、国内におけるチンパンジーの遺伝的多様性維持を目的に、2016(平成28)年から「デッキ―」の精液を用い人工授精に取り組んできた。2021年11月10日、ヒト用の妊娠検査薬が初めて陽性を示し検査を行ったところ妊娠が確定した

 飼育下のチンパンジーは、初産の場合ほど子育てをしない可能性が高いという。「ミカン」は今回が初めての出産。警戒心が強く、ささいな変化にも反応してしまう敏感な性格といい、安心して過ごせるように出産が近づいた頃から、夜は母親「モモコ」と弟「イブキ」がいる部屋に移した。人工保育器を用意し、監視カメラとセンサーカメラを設置して24時間様子を確認できるように整備。「ミカン」は6月7日、「ディル」を産んだ。

 同園北園飼育展示係の野田瑞穂さんは「現在の『ディル』は首が据わってきて、『ミカン』にのっていても落ちることがなくなり、力も強くなってきた。それでも「ミカン」は心配なようで出産直後と同じように『ディル』の体をしっかりと抱き、床に『ディル』の頭が近づいた時は、床にぶつからないように手でガードしている様子が見られる」と話す。

 「子育てに専念できるように群れと親子を分けていたが、現在は戻る練習をしている。まだ公開まで時間がかかるが、初めての子育てを頑張る『ミカン』と、純粋無垢(むく)な『ディル』の表情にきっと癒やされる。ぜひ会いに来てほしい」と呼びかける。

 開園時間は9時30分~17時(入園は16時まで)。水曜休園(祝日に当たる場合は翌日)。入園料は、一般=600円、65歳以上=300円、中学生=200円、小学生以下無料。一般公開日は 、都立動物園の情報を中心に提供する「ズーネット」で知らせる。

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