国分寺市が4月9日、「メルカリShops」で、同市で不用となる備品の販売を始めた。
同市は今年11月で市政60周年を迎え、2025年1月、新庁舎(国分寺市泉町2)が開庁する。新庁舎移転後、現庁舎(戸倉1)は解体される予定で、使われている備品のうち新庁舎に移転しないものは廃棄される。
同市総務部契約管財課長の佐藤義文さんは「移転に伴い発生する現庁舎の不用物品を、SDGsの観点から、リユースなど廃棄以外の手法を検討していた。そこでメルカリのサービスを知り、活用することにした」と話す。同サイトに出店する自治体は同市を含め32自治体で、都内初となる。
同サイトには、新庁舎に移転しない予定の机や椅子、棚など約4000点の中から、安全でまだ使えるものを出品する。スタート時の出品数は9点だが、随時増やしていく。品物は購入後に現庁舎で引き渡す。売上金は同市の財源として、ごみ処理の経費などに充てられる。
佐藤さんは「出品する品は古くて汚れや傷もあるが、気にしなければ、まだ使えるものばかり。リユースの気持ちがある方に、ぜひ使っていただければ」と呼びかける。