カフェ「Passage6-102(パッサージュ・ロクノイチマル二)」が4月16日、昭島のつつじが丘団地内にある「つつじが丘ショッピングプラザ」(昭島市つつじが丘3)にオープンした。
同店は、2020年11月に中神駅前にオープンした焼き菓子とコーヒーの店「アンポン bake&drip(ベイクアンドドリップ)」(中神町)の姉妹店。アンポンは、店主で兄の石丸智浩さんと、菓子作り担当の妹、小山かおりさんのきょうだいが中心となって切り盛りしており、焼きたての菓子を求めて行列ができるほどの人気店となっている。
石丸さんは「アンポンで提供する焼き菓子はバターなど材料の管理や製造工程が難しく、経験が必要なことから代わりに作れる人がいない。そのため、急な体調不良などで、臨時休業や一部商品のみしか販売できないなど運営のリスクがあった。そのリスクを回避するため、誰でもレシピ通りに作れば当店の味が出せるもので新しい店を作ろうと思った。新店の従業員はもともとアンポンの常連客が多く、店のコンセプトや雰囲気を十分に理解してくれているから安心して任せられる」と話す。
同ショッピングプラザは昭和のレトロ感あふれる団地内の商店街で、かつては飲食店などでにぎわっていたが、近隣に大型商業施設ができた影響などで、現在は「シャッター街」となりつつある。団地の一角に位置し、近隣には保育園や小学校などがあり、隣には新幹線0系車両が展示されている同市立つつじヶ丘公園もあることから、ファミリー層の来客が見込めると考え、出店を決めた。石丸さんは「本当は公園にある新幹線の中でコーヒースタンドをやりたいと思ったが実現が難しかった。そこで、隣の商店街に良い物件を見つけ、ここなら買い物帰りや散歩ついでに寄ったり、テイクアウトしたメニューを食べながら公園で子どもを遊ばせたりすることもできると考えた」と話す。
メニューは、クレープ(520円~)、マフィン(430円~)、キッシュ(620円~)、コーヒー(480円)など軽食やドリンクを用意。アンポンではバターをベースとしたマフィンを販売しているが、新店ではオイルベースのマフィンを販売するなど、アンポンとは異なるメニューを提供する。
石丸さんは「ありがたいことに、お客さまの中には、当店で食事して、アンポンでデザートを食べるなどはしごして利用してくれる方もいる。このショッピングプラザは、活気を取り戻せる可能性に満ちた場所であると確信している。今後は営業時間を増やせるよう調整したり、メニューを増やしたり、外でも食べられるスペースを用意したりする予定。最寄りの昭島駅からも歩いて来られる距離なので、散歩や近隣施設の利用ついでに気軽に立ち寄っていただければ」と呼びかける。
営業時間は11時~17時。土曜・日曜・祝日定休。