ぴあムック「まるごとぜんぶ立川の本」(ぴあ)が10月17日、発売された。
立川の歴史、グルメ、自然・文化財、スポーツ、レジャー、農業・産業など、さまざまな角度から街を紹介する同書。編集長の林由希子さんは「タイトルの通り、一冊丸ごといろいろな切り口から立川の愛を紹介している」と紹介する。
同社の「まるごとぜんぶ〇〇の本」シリーズは、東海地区から始まり、首都圏では町田・藤沢・川崎に続き4冊目。出版の経緯について、「地元愛の強い地域として候補に挙がり、立飛ホールディングスと市内に支店があるきらぼし銀行の協力を得て発刊に至った」と林さん。「観光本というより、地元の人や立川移住と考えている人が街を知り楽しむきっかけになれば」とも。
紹介するスポットの選定に当たっては、半年前から立川観光コンベンション協会と市の広報課にヒアリング。オリオン書房の書店員など地元でもリサーチを重ね、中心部や昭和記念公園などの有名スポットだけでなく、根川緑道や多摩川緑地、農家など市内全域にわたり紹介する。「街の各所へ取材に足を運び、王道からディープなものまで詰め込んだ」と自信を見せる。
ぴあ担当者は今月15日に立川市役所を訪れ、120冊を市内の小中学校や図書館に向けて寄贈した。「飲食店や施設だけでなく、店員や街で活躍する人たちの顔を多く掲載した。街を思う気持ちをシェアすることで、地元愛を醸成できたら」と同担当者。「『読んで地元がもっと好きになる』がコンセプト。家族や友人と、ここ行ってみたい、こんな所あったんだ、と楽しんでもらえれば」とも。
仕様はA4版オールカラー96ページで、価格は1,100円。