立川タカシマヤ(立川市曙町2)で1月28日より、国際製菓専門学校(曙町1)の学生による作品展示や、シュガーアートや飴細工など製菓技術のデモンストレーションが行われている。同会場は、1月31日・2月1日に同校学園祭(通称「菓子祭」)第2会場になっている。
見どころは、写楽の役者絵を参考に凧のイメージで製作した畳3畳分の「パンの浮世絵」。卒業制作として毎年同店に展示されるパンを使った大型作品で、製パン科の学生12人が約2カ月をかけて作った学園祭の「名物」。
使用した小麦粉の量は約200キロ。生地に食用の色粉を混ぜて酵母を入れずに薄く焼いたパンを、タイルのように細かく刻み、立体感を出しながら板の上にモザイク状に張り付け、最終的に1枚の絵に仕上げた。
指導に当たった担当講師の川崎さんは「特に苦労したのは色の出し方。焼く前と焼き上がりでは色が変わってしまうことも多く、イメージ通りの色を出すために、数え切れないほど試行錯誤を繰り返した」と作業の工程を振り返る。「凧が空に舞い上がるようなイメージの、地上4メートル近い迫力のディスプレーもぜひご覧になっていただきたい」(川崎さん)。
1月31日・2月1日は、同店イベントスペースで、学生による手作りの洋菓子・和菓子・パンの即売も行う。
開催時間は10時~16時(2月1日は15時まで)。入場無料。