春を告げる花「カタクリ」鑑賞-国分寺・殿ヶ谷戸庭園でイベント

殿ヶ谷戸庭園のカタクリの花

殿ヶ谷戸庭園のカタクリの花

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 国分寺の殿ヶ谷戸庭園(国分寺市南町2、TEL 042-324-7991)で3月14日より、春の到来を告げる「カタクリの花」に関連した催し「早春の殿ヶ谷戸とカタクリを楽しむ」が開かれている。

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 同園は、南満州鉄道の副総裁を務めた江口定条の別荘として大正時代に整備され、その後、三菱財閥・岩崎家の別邸となった場所。保存を求める住民運動をきっかけに1974(昭和49)年、東京都が買収、整備後に有料庭園として一般公開した。現在は東京都公園協会が管理する、都指定名勝の一つ。園内は自然の地形とわき水を生かした回遊式庭園で、樹木や野草、季節の花々など、昔ながらの武蔵野の自然風景を見ることができる。

 日当たりの良い林床に群生し、早春に薄紫や桃色の花を咲かせるカタクリは、万葉集の和歌にも詠まれるなど、春の訪れを告げる花として古くから親しまれている。同園では、池と竹林の間の斜面など、約400株を鑑賞可能。3月15日にはイベントの一環として、国立音大生によるサックス四重奏の演奏会が催された。同20日は、同庭園の職員の指導による「竹細工づくり」教室が開かれ、無料で一輪差し作りに参加できるほか、期間中毎日、カタクリにちなんだ俳句・短歌を募集している。

 同園の本間さんは「殿ヶ谷戸庭園は、1年を通じて多種多様な植物を楽しめ、見どころの多い庭園。休祝日は1日約900人の来園者でにぎわう」と話す。「ウメ、カタクリ、モモと春を告げる花に続き、これからゴールデンウィークに向けてフジ、キクモモなどの花が見ごろを迎えるとともに、各種イベントの開催を予定しているので、ぜひ多くの方にご来園いただきたい」とも。

 開園時間は9時~17時。入場料は、一般及び中学生=150円、65歳以上=70円ほか。

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