国分寺本多公民館(国分寺市本多1)で6月13日、月桃の花歌舞団が「ポロロッカーぼくらは生きている」を上演している。
同歌舞団は、沖縄戦を描いた映画「GAMA-月桃の花」に込められた「命どぅ宝(ぬちどぅたから=沖縄方言で「命こそ宝」の意)」の心を全国に広げようと1997年に旗揚げ。演劇を中心に、合唱・バンド・三線・エイサー隊で構成する。学校地域の公演や路上での反貧困ライブを実施しており、現在「ポロロッカーぼくらは生きている」の巡回公演を関東・関西で行っている。
公演の舞台は、ある地方都市の市民病院。時給950円で働く派遣の看護助手で25歳の彩と、沖縄にルーツをもつブラジル人3世マリアに「医療崩壊」の荒波が次々と襲いかかる。親しい老人患者が病院から追い出され、信頼していた医者の哲也は過労死寸前で倒れ、ついに派遣職員の「競争入札」が始まる…。「公演を見た方の中には『派遣切りに遭う失業したので、身につまされた』『エイサーのたくましい音に励まされた』などの感想をいただいた」(同歌舞団の立山さん)。
立山さんは「貧困が広がり医療福祉の崩壊が進む一方で、派遣切りや正規職員にも波及している解雇など現実は厳しい。その中で、『どうしたらいんだろう』『今の日本社会に希望はどこにあるのか?』など共に生きる社会を一緒に考えたい方にはぜひ見ていただきたい」と話す。
18時30分開場、19時開演。料金は、大人=1,500円。シニア・高校生以下の学生・フリーター=1,000円。当日料金は200円増し。