統計数理研究所、10月1日に立川移転-極地研、国文研と同所に

総合研究棟完成写真(2009年4月23日撮影)

総合研究棟完成写真(2009年4月23日撮影)

  • 0

  •  

 統計数理研究所(港区)が10月1日、立川市緑町(国立極地研究所、国文学研究資料館と同建物内)に移転する。

[広告]

 統計数理研究所は、1944(昭和19)年6月に「確率に関する数理及びその応用の研究をつかさどり、並びにその研究の連絡、統一及び促進を図る」ことを目的に設置。以来、統計数理研究の中心的な研究機関として先駆的役割を果たしてきたが、1985(昭和60)年に更に統計科学の中核の役割を担うべく共同研究・共同利用の体制を強化し、大学共同利用機関に改組転換。以来、広い分野の研究者に開かれた研究所として、国内だけでなく国際的にも多種多様な共同研究活動を飛躍的に発展させ、世界をリードする成果を上げてきた。

 今回の移転は、1988(昭和63)年の閣議決定により国立極地研究所、国文学資料館とともに移転対象機関とされ、1989年8月の「国の機関等移転推進連絡会議」で移転先が立川市となることが決定した。一昨年には国文学研究資料館が、昨年には国立極地研究所が既に移転している。

 今回の移転に際しては、「立川市は多摩地区の事業拠点としての都市機能を持ち、交通の便も良い。周辺地域には先に移転した2機関だけでなく、自治大学校や国立国語研究所、昭和記念公園など文教施設などが集まっていて研究環境としても優れた立地だと考える」(広報担当)と話す。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース