立川にラーメン店とバー-地元経営者5人が駅前の一等地に開業

地元の経営者5人が共同で出店した「めんや伍樂」

地元の経営者5人が共同で出店した「めんや伍樂」

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 立川駅北口・ロータリー前の路面に12月3日、ラーメン店「めんや伍樂」(立川市曙町2、TEL 042-521-5202)とバー「TACHIKAWA BARU」が同時オープンした。

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 同店は、「In Camera」「S-PLANT」など飲食・設備会社を経営する住吉正光さん、岩崎不動産(立川市曙町2)の岩崎春伸さん、マツナガ建設(立川市高松町1)の松永登貴央さん、旅行・遊技会社「トリップ」(立川市曙町2)をの井山光一さん、シネマシティ1階などで展開する飲食店「MOTHERS」の保村良豪さんの地元経営者5人が共同出資して立ち上げた会社「gosengakufu」が経営する飲食店。

 5人は地元で生まれ育ち、立川という街の変化や成長を、日々体感しながら仕事をしている。青年会議所の先輩・後輩の関係ということもあり、集まって話す機会も多く、「立川をもっと面白い街にしたい」という会話が以前より度々出ていたという。

 今年6月、駅前の一等地に空き店舗が出るという話が持ち上がったことが出店のきっかけとなった。放っておいたらすぐに大手チェーン店が入居してしまうと考えた5人はすぐに行動を起こし、9月に同社を設立。住吉さんは「チェーン店にはチェーン店の良さがあると思うが、地元の力で作る、ここにしかない立川オリジナルの店ができることにでこの街が活気づき、ここで生活する人たちに元気を出してもらいたかった」と話す。敷地面積が比較的広いことから、空間を2店舗に分け、一方をラーメン店、他方をバーとして営業することにした。

 施工は「マツナガ建設」が請け負い、看板や家具などは、銅板造形作家・赤川政由さんが構える「BONZE工房」と、家具工房「木とり」を構える山上一郎さんが手掛けた。味のあるサビやアンティークな雰囲気を出す「エイジング」技法を取り入れたデザインの店舗は、すべて地元の力で手作りされたいわば「メード・バイ・立川」(住吉さん)。モダンな内装の店内壁には「立川印刷」が提供する戦後の「古き良き」時代の立川の写真やスライドを飾り、「この街の昔を知る高齢者から、これからここで育つ子どもたちまで、居心地良く過ごせるように配慮した」(同)。

 「伍樂」の「らあ麺」(700円)は、鶏ガラベースのさっぱりしたしょうゆスープに中太ちぢれ麺。バラ肉の柔らかいチャーシューと、半熟で味がよくしみ込んでいる追加トッピングの「味玉子」(100円)が特徴。席数は約30席。これまで「MOTHERS」などでサービスの経験を積んだスタッフが接客に当たる。

 ヨーロッパの路地裏にあるバーのような雰囲気の「TACHIKAWA BARU」では、ドリンク・フードを380円から提供する。同店マネジャーの永田さんは「若い人たちにも気軽に立ち寄っていただけるような価格設定で、クオリティーの高いメニューやサービスを提供していきたい」と話す。地中海料理をメーンに、各種カクテルや、ビール、ハイボールのほか、梅酒も5種類取りそろえる。

 松永さんは「立川らしさといっても、十人十色のイメージがあっていい。さまざまな個性ある店ができることでこの街がもっと魅力的になり、ここで暮らし、働く人たちに立川をもっと好きなってもらえたら」と話す。住吉さんは「個人で出店したのではなく、せっかく5人が集まって新しいことを始めたので、『5』にこだわって、いずれは5店舗出店し、スタッフや来店してくださるお客さまが一緒にだんらんの場を作っていくことで地元を盛り上げたい」と抱負を語る。

 営業時間は、「伍樂」=11時~24時。「TACHIKAWA BARU」=17時~25時。

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