エキュート立川(立川市柴崎町3)2階改札内イベントスペース「na・na・iro」に7月12日、江戸千代紙の老舗「いせ辰」が期間限定で出店している。
いせ辰は、1864年創業の江戸千代紙の版元。伊勢屋惣右衛門からのれん分けし、堀江町団扇河岸に錦絵と団扇制作の問屋「いせ辰」を開店。その伝統工芸を現代まで受け継いでいる。
千代紙は単色刷りから、浮世絵の手法を用いた多色刷りまであり、江戸時代と同手法の美しい多色木版刷りまでをそろえる。「模様は矢絣、扇、麻の葉などのよく知られた模様から、歌舞伎やかるた、玩具などを描いたものも。特に、伝承木版画の技術で現在もすり続ける千代紙の10年ぶりの新作である『猫の両国納涼花火の図』は夏の情緒を感じる」と同店広報担当者。「日本の模様のかわいらしさ、色彩の鮮やかさを堪能していただき、自分にぴったりな柄を見つけていただければ」とも。
開催時間9時~22時(日曜・祝日は21時まで)。8月1日まで。