府中で89歳の報道写真家が「遺言講演会」-写真展も同時開催

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 府中グリーンプラザ(府中市府中町1)で8月14日、報道写真家である福島菊次郎さんの最終講演会「遺言Part3」と写真展が開催される。

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 1921(大正10)年山口県生まれの福島さんは、広島の原爆を6日違いで免れ、米軍上陸を想定した九州の蛸壺壕で爆雷を抱え敗戦を迎えた。戦後国に見捨てられた被爆者の苦しみを撮影し続け、1961(昭和36)年「ピカドン」を出版。上京後は60年代から70年代にかけて、三里塚闘争、ベトナム反戦市民運動、全共闘運動、自衛隊と兵器産業、公害問題、若者の風俗など、多岐にわたる現場を取材し、10冊を超える写真集を刊行した。

 2007年都内で行われた「遺言講演会」に続いて、2008年9月には府中市で「遺言講演会Part2」と写真展を開催。今回は同日に4年がかりで書き下ろした著書「写らなかった戦後3 殺すな、殺されるな 福島菊次郎遺言集」(現代人文社)の発売を記念して講演会と写真展を開く。講演会ではフォトジャーナリストの山本宗輔さんを聞き手として招く。

 同講演会実行委員会の一ノ瀬さんは「福島さんは山口県在住で現在89歳。『今回で人前に出るのは最後にする』とおっしゃっているので、ぜひ福島さんの思いを多くの人に受け取ってほしい」と話す。

 講演会は14日14時開演(13時開場)。資料代1000円(前売り800円)。写真展は、14日=11時~19時、15日・16日=10時~19時。入場無料。

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