オリックス自動車(港区)は11月15日から、東京都環境局と共同で電気自動車(EV)を使用したカーシェアリングモデル事業を立川市内で始めた。
同社は2002年~2007年、EVを使用したカーシェアリング事業を展開してきた。しかし、事業拡大による拠点数の増加に伴い、充電設備の不足やバッテリーの問題などから2007年以降はガソリン車を導入し、その後2009年10月より再スタート。同局とは、昨年2月に都営浅草線10駅にカーシェアリング車両を設置し、カーシェアリングと都営交通の連携を図るモデル事業を実施。今年3月からは東京都荒川区と共同でEVカーシェアリング事業を開始している。
同事業は、カーシェアリング拠点が少ない多摩地域において、東京都立川合同庁舎構内(立川市錦町4)にカーシェアリング車両として富士重工業のEV「スバル プラグイン ステラ」を1台導入して行うもの。平日の業務時間中は都が利用し、業務時間外は都民が利用することができる。「カーシェアリング車両にEVを利用することで、都民の皆さまへの低燃費・低公害車の普及を図りたい」と同社広報担当者。モデル事業終了後は、自動車使用量の削減効果、自動車保有形態の変化の可能性、法人利用や地域特性に応じた普及に伴う課題などを東京都と共同で検証する。
利用方法は、携帯、パソコンなどで利用予約し、ICカードを持って予約したステーションに向かう。ICカードで予約の認証が完了し、ドアロックを開錠し、キーを取り出して発車させる。帰着後モニターで利用料金と走行距離を確認し、ICカードで返却作業を行う。職員は平日(8時~19時)に利用し、都民は、平日夜間(19時~翌朝8時)と土曜・日曜・祝日の終日利用できる。月額会費=500円。利用料金は、時間料金=15分ごとに150円、距離料金=1キロあたり30円。申し込みは同社カーシェアリング企画部(TEL 03-5419-5570)まで。
同事業は来年3月21日まで。