国立・谷保天満宮で「菅公千百十年式年大祭」-平安時代装束で行列も

1100年例大祭「神幸祭」の様子

1100年例大祭「神幸祭」の様子

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 谷保天満宮(国立市谷保)で9月15日から、「菅公千百十年式年大祭」が行われる。

1100年例大祭「万灯行列」の様子

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 学問の神様・菅原道真公をまつる谷保天満宮は、東日本における天満宮としては最も古く、湯島天神、亀戸天神と並び関東三天神と称される。大宰(だざい)府で亡くなった菅原道真公の命日が903(延喜3)年2月25日であることから、五穀豊穣(ほうじょう)を願う秋は、9月25日に近い土日に毎年「例大祭」が行われる。「例大祭」は100年ごとに「大式年祭」、25年ごとに「中式年祭」、5年ごとに「小式年祭」と、5年単位に「式年祭」が行われる。

 千百十年式年大祭である今年は、9月15日の獅子頭に魂を入れる「獅子迎えの儀」を皮切りに、数々の行事が行われる。

 21日は、20時から、氏子がちょうちんを持って参集し、高張ぢょうちん、金棒を先導に天満宮の本殿の周りを時計回りに3周する特殊神事「獅子舞宵宮参り」が行われ、宵宮参り終了後には、境内で平安時代から伝わる「古式獅子舞」が舞われる。

 22日には、ご祭神の分霊を鳳輦(ほうれん)に移し、市内を巡る「神幸祭」を斉行。「神幸祭」は、5年に1度の式年大祭の華ともいわれ、氏子が平安時代の装束で随従する荘厳華麗な行列が特徴。当日は10時に同天満宮を発御し、国立・大学通りを通り国立駅前へ向かい、13時ごろ同天満宮に戻る。15時30分からは、市内の各町会から11基のみこしが天満宮の境内に集結し、宮司による御霊遷(うつ)しの後、一斉に発御、谷保駅前ロータリーまで渡御する「神輿宮入・宮出し」も行われる。

 23日には、12時から、1基80キログラムともいわれる万灯という花笠を回しながら進む「万灯行列」が行われる。獅子舞行列の先導を担い、各町会から1基ずつ参加するほか、子ども万灯も加わり、約12~13基の万灯が谷保駅北口ロータリーから天満宮境内まで、約2時間にわたり勇壮に練り歩く。15時ごろからは、国立市無形民俗文化財である「古式獅子舞」が舞われる。同天満宮で初めて舞われたのは、949(天歴3)年 2月25日、村上天皇より獅子頭3基とてんぐ面を下たまわされたときからと伝わる。

 25日には10時から「例祭祭典」が行われ、千百十年式年大祭は幕を閉じる。

 「ちょうちん行列の美しい獅子舞宵宮参りや、勇壮な万灯行列、古式獅子舞のほか、今年は、式年祭の時だけ斉行される神幸祭、神輿宮入・宮出しもあり、見どころも多い。今までご覧になったことがない方に、ぜひご覧いただければ」と権禰宜(ごんねぎ)の菊地さん。

 詳細はホームページで確認できる。

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