ケーブルテレビ局「JCNマイテレビ」(立川市栄町6)は3月11日、コミュニティーチャンネルでマイテレビ地域の防災特別番組「市民防災大会議2011+1」を放送する。
「東日本大震災から1年という機会に、自分たちの地域で災害が起きた場合の備えについて皆で考えるきっかけを作りたいと、防災会議を企画し特別番組として放送しようと考えた」と話すのは同社制作部マネジャーの坂野さん。
今回の番組は先月27日に収録。当日はマイテレビエリア5市(=立川市、昭島市、国立市、東大和市、武蔵村山市)から21人が参加。「自助」(一般市民、地域企業、病院、青年会議所)、「共助」(5市の自主防災組織、消防団など)、「公助」(5市の防災課課長)に分かれて議論を展開した。
「日頃から何をどのくらい備蓄をしているといった家庭での防災対策や災害時の情報収集、避難場所の再確認、防災訓練の見直し、帰宅困難者への対応など議論内容は多岐にわたった」と坂野さん。「最近は町会・自治会への加入率低下や個人情報の取り扱いなどの問題から個々のつながりが薄くなっているため、地域での連携が難しいといった意見もあり、民間だけでは解決できない問題、行政の課題も挙げられた」という。
会議の中で、大震災で被害を受けた岩手県釜石市のケーブルテレビ局「三陸ブロードネット」を取材したビデオも公開。地域メディアの果たす役割についても議論が交わされた。
「地域の防災を考える上で、コミュニティーの強化は重要。番組をご覧いただき、自分の身近な人たちと防災について話し合うきっかけになれば」と坂野さん。
放送時間は18時~20時。再放送は同18日(20時~22時)。