立川の高松町にある米軍ハウスX-AREAで5月27日、ラテン音楽の野外イベント「House de Musica」が開かれる。今回で3回目。
米軍ハウスは、立川に米軍基地があったころに米兵とその家族用に建てられた住宅。「1970年代に大滝詠一さん、細野晴臣さんらが米軍ハウスに住み、そこでアメリカ南部やカリブ、ブラジル音楽と日本の歌謡が折衷されたエキゾチックな名盤を作り出した。そうした音楽に影響されたミュージシャンたちが、一つのルーツである米軍ハウスで演奏できればすてきだと思い企画した」と主催者の関谷康さん。
出演は「オルケスタ デ ワイルドシンク」「コロリダス」など、ラテン音楽を中心に都内で活動するバンド。「本場キューバやブラジル、トリニダード・トバゴで本格的に修業を積んだミュージシャンや、普段は神楽坂で芸者をしている異色のミュージシャンもいる」。スチールパンやマリンバ、ラテンパーカッション、三味線、ガムランなど、生で聴く機会の少ない楽器も登場する。
今回のイベントの装飾も手掛ける米軍ハウス在住の銅板造形作家「マーボ工房」、吉祥寺の「waqwaq」は作品の展示と雑貨販売を行う。菊松屋(高松2)、らくだ食堂(曙2)、レッドエレファントカフェ(東大和市)は軽食を提供する。
「どんな人でも気軽に、町内会の盆踊りのような気分で来てほしい。古き良きアメリカ情緒と、日本の長屋的雰囲気がミックスされた空間で、初夏の緩やかな時間を自由に楽しんでほしい」とも。
開催時間は13時~日没。入場無料。小雨決行。