フォトジャーナリストの山本宗輔さんの写真展が11月20日~25日、国立市公民館(国立市中1)で開催される。山本さんによる写真展が同市で開催されるのは初めて。
山本さんは、アジアを主なフィールドとするフリーランスのフォトジャーナリスト。サンディエゴ・シティカレッジで写真の基礎を学び、1998年にはビルマ(ミャンマー)の少数民族問題、民主化闘争の取材を開始。アウンサンスーチーさんへのインタビューも行った。また、ピナトゥボ火山噴火の取材をきっかけに、フィリピンの先住民族であるピナトゥボ・アエタ族を毎年のように取材。日本国内では、「老い」をテーマに撮影活動を行う。
今回の写真展は、「刻まれた いのちの 記憶~日本列島 老いの風景~」をテーマに写真を展示。23日には、山本さんによるスライドとトークも開催。各地で撮影した写真をもとに解説を行う。また、先日ミャンマーで日本人ジャーナリストが射殺されて以来、特にミャンマーが現状抱える問題などを伝える活動を行っているため、そうした話題についても触れる予定。
同展実行委員会の一ノ瀬さんは「山本さんの写真展は国立市長や国立市公民館長らと昨年から企画し、今回ようやく実現することができた。今回展示されるのは老人の姿を撮影した写真が中心となるが、23日のトークでは是非ミャンマーの問題についても触れたいと思っている。高齢者の姿や山本さんの話を通して若い人たちに戦争や命の大切さを伝える写真展になれば」と話す。
開催は9時~22時。入場無料。23日のトークとスライドは13時30分から。資料代500円が必要。