音楽系大道芸人「体感アーティスト」立松正宏さんが12月14日・15日、21日~23日、小金井公園わんぱく広場(小金井市関野町1)でパフォーマンスを披露する。
立松さんは自作木琴ザイラで大道芸をしながら各国を自転車旅行し、日本では東京を中心に活動する。大道芸のほかにも、写真家として旅行記や写真を雑誌に寄稿し、個展を開くなど多方面で活躍する。「体感アーティスト」に込めた思いについて、立松さんは「自分の今までの旅、人生で体感してきたことが音楽、アーティスト活動に出て、それを皆さんに体感してもらえることを願って付けた」と話す。発売した2枚のアルバムは9000枚以上を売り上げている。
2003年に東京都大道芸ライセンス(ヘブンアーティスト)オーディションに合格し、現在は50キロの楽器類を全て、メーカーと自作したキャリア付き自転車に載せて、国立から上野公園(台東区)までの往復70キロの距離を4時間かけて通う。「自転車は渋滞に巻き込まれることもなく、ガソリン代などもかからない。雨の日を除いて自転車以外で演奏に行った事は一度もない」と立松さん。上野公園では月10回ほど、他にも光が丘公園(練馬区)、東京芸術劇場(豊島区)、高島屋 立川店(立川市曙町2)前などで月20日間ほど演奏する。
パフォーマンス内容は、さまざまな音階の折り畳み式自作木琴ザイラと打楽器を両手両足で演奏するもので、その音色は木のぬくもりを感じさせる。小金井公園で演奏を見て魅了されたというコピーライターの井上さんは「西洋音階、アラビア音階、沖縄音階、日本の音階、ブルーノートなど、それぞれの音階別に木琴を自作し演奏する。こんな人、彼しかいない。木琴を取っ換え引っ換え、さまざまな音階を演奏しながら、子どもたちに軽妙にわかりやすく音階を説明する。世界は多様だ、ということを、音楽を通して伝えている。すてきだ」と話す。立松さんの魅力については、「こだわりの人だが、それを感じさせないひょうひょうとした雰囲気がいい」とも。
立松さんは「お客さまに電気を使わない生音を体感、感動していただく。私の音楽を好きになってくださる人のパーセンテージは低いかもしれないが、日本全国、全世界で考えれば相当の数になる。どうにかその人たちに私の音楽を届けられれば」と思いを語る。
演奏時間は、14日・21日~23日=13時~15時、15日=12時~13時・14時~15時。