多摩モノレールの車内をIKEAの商品でデコレーションした「パーティートレイン」が4月7日・8日、運行される。
4月10日にオープンを予定するIKEA立川(立川市緑町6)のオープニングイベントとして企画された。同社PRスペシャリストのクリスチャンセンさんは「地域の皆さんとパーティーのように楽しむことをテーマにオープニングイベントを考え、公共交通機関で来てもらいたいという思いからモノレールでのイベントを行うことにした。ちょっとした工夫で家を楽しくできると思っていただければ」と話す。車内は全座席シートをカラフルなテキスタイルで覆い、カーテンや照明、机を設置するほか、つり革や広告スペースも同社のテキスタイル柄の紙でラッピングした。
乗車するのは、メンバーズカード会員とフェイスブックで応募した1300人から抽選で選ばれた240人。初日の7日は親子連れなど約70人が乗車した。11時半に上北台駅を出発した車両は2両ごとに「パーティーリビング」と「パーティーダイニング」に分かれ、多摩センター駅で乗車車両の入れ替えを行い、13時16分、高松駅に到着した。
パーティーリビングでは、豊富な種類がそろう紙ナプキンと凧(たこ)糸を使ったパーティーなどでのデコレーション作りのミニワークショップのほか、同社のギフトカード1,000円分を景品にした同社にまつわるクイズ大会を行った。同店デピュティー・ストア・マネジャーのギャビン・ハーバード・ウォルズさんは車内を回って乗客全員に笑顔で声を掛けた。パーティーダイニングでは、乗客はスウェーデン料理や同社のフードマーケット商品、同店の紹介を聞きながら、ローズヒップやブルーベリーのジュース、スナック菓子、ビスケットなどを楽しんだ。
3歳の女児と一緒に参加した府中に住む30代女性は「電車の中が店みたいだった。子どももとても喜んでいて、子どももおしゃれなインテリアがわかるのだなと思った。店で買って家でもやってみたいと思うような電車だった」と喜ぶ。小学生の男児2人と家族4人で参加した八王子に住む40代女性は「細かいところまでデコレーションされていて驚いた。机の角も、子どもがぶつかっても大丈夫なように丸かった。この後の店での買い物が楽しみ」と話す。車両の座席シート、つり革のラッピングなどは5月8日までそのままで運行を予定するが、同車両の運行時間などは決まっていないという。