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国立で三橋乙揶さん作陶展-オブジェから生活雑器まで約100点

三橋乙揶さんの作品「幾何釉抜き文中鉢」

三橋乙揶さんの作品「幾何釉抜き文中鉢」

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 国立駅近くにある木造民家を改装した画廊「ギャラリービブリオ」(国立市中1、TEL 042-511-4368)で1月16日から、「三橋乙揶(おとや)作陶展“青い空の日 2015”」が開催される。

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 三橋さんは1949(昭和24)年八王子市生まれ。漫画家、イラストレーター、フォーク歌手「シバ」としての活動で知られ、6年前から陶芸を始めた。「これまで取り組んできた漫画、油彩、版画、写真、音楽の全てが陶芸に役立っていると実感する」という。今回は急須、皿、茶わん、鉢、花器などの生活雑器や、陶器の仮面や人形など約100点を出品する。

 出身地でもあり、現在も住んでいる八王子の土にこだわった作品が全体の3分の1ほど出品されるのが見どころの一つ。「採集した地元産の粘土や土石類はそのままでは使えないので、粉砕や粒子の大きさを分ける水簸(すいひ)という作業を行い、それぞれの用途に分けて用いている。焼き物は、同じうわぐすりを使ってもそれぞれ表情が違うが、地元産の粘土は特に独特な表情を見せてくれる」と三橋さん。展覧会を前に「縄文から続く陶芸の世界。その時間を前にして私など成す術もない。せめて土にこだわった私なりの作陶ができたら」と思いを語る。

 ギャラリーオーナーの十松弘樹さんは「漫画、音楽のファンとして20年以上の交流がある。陶芸作品を初めて見せてもらった2年前から、一切の妥協を排した三橋さんの陶芸作品に夢中。畳敷きの画廊の空間と繊細な陶芸の相性は抜群」と話す。

 開催時間は11時~19時(17日は17時30分、最終日は17時まで)。水曜定休。入場無料。今月25日まで。17日18時から、ギャラリートーク&「シバ」アコースティックライブが行われる。参加費は2,000円。申し込み、問い合わせは同ギャラリーまで。

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