立川駅南口の諏訪ノ森公園近くの住宅街に、「Cafe Riena」（立川市柴崎町2、TEL 042-849-0014）がオープンして2カ月がたった。

中華のアフタヌーンティーセット「楊貴妃」

　オーナーの稲垣理絵さんは、教員として特別支援学校で進路指導に携わってきた経歴を持つ。パン製作などの職業訓練や、生徒の実習先の飲食業の見極めなど、「食」に関わることが長かったという。「いつかは店を持ちたいという夢と、病気の母の近くにいてあげたい思いから、実家を改装して開業することにした」と稲垣さん。店内には他界した母が描いた水墨画が飾られている。

　大きな窓からたっぷりの日差しが注ぐ同店。店舗面積は44.4平方メートルで、テーブル6つに20席がゆったりと配置されている。暖かくなれば外のテラス席で過ごすこともできる。

　メーンメニューは2段重ねのトレーに7種類の菓子や軽食を盛り付けたアフタヌーンティーセット（1,600円、ドリンク2杯付き）で、和・洋・中の3種類を用意。珍しい中華のセットには小籠包（ショーロンポー）、おこわ、シューマイ、杏仁（あんにん）豆腐、月餅などが並ぶ。気軽に楽しめるドリンク1杯付きのハーフセット（1,000円、洋風のみ）も用意。「普通のカフェでホテルのような雰囲気を味わってほしくて、このメニューを用意した」と稲垣さん。

　世の中全ての人と友達になりたいと話す稲垣さんは、「どこでも飲めるコーヒーだけれど、ここで癒やしの空間を楽しんでほしい。一人で絵を描いたり読書をしたり、友達と話したり、時間を気にせず過ごしていただければ」と来店を呼び掛ける。

　営業時間は11時～19時。月曜・金曜定休。