国立のシェアスタジオ「リトマス」(国立市東1)で12月12日、哲学カフェ「じんぶんカフェ」が開かれる。
同企画を主催するのは一橋大学大学院社会学研究科教授の大河内泰樹さん。大河内さんは同大学で哲学を教えている。「哲学だけでなく文学や歴史も含めた人文学を、市民の皆さんに身近なものと感じてほしいと考え、文学を学んでいる大学院生とこの企画を立ち上げた」という。
7月から毎月開催し、「しあわせについて考える」「家族ってなんだろう」「なぜ働かないといけないの?」などのテーマを取り上げてきた。参加者はサラリーマン、学生、学校の先生、主婦、自営業などさまざまという。11月には、お酒を飲みながらの「じんぶんBar」も開催した。
12月は「サンタロースっているの?」を哲学的に考える。「『~が本当にあるのか』『~は存在するのか?』という問題は哲学の伝統的で最も重要な問題の一つ」と大河内さん。「クリスマスにちなんだ絵本やお菓子も準備するのでお子さんの参加も歓迎。『サンタクロースはいる』のでお子さんも大丈夫」と話す。
「せわしない毎日の中で、じっくりものごとを考えたり、小説や詩など文学作品を味わう時間がなかなか取れなかったりする方も多くいらっしゃると思う。しかし、哲学的なことを考えたり、文学作品を味わったりすることは、人生を豊かにする上でとても大事なこと。ぜひ、普段はしない考えを巡らせたり、他の参加者の考えを聞いたり話し合ったりしながら、日常では味わえない人生の豊かさを味わいに来てほしい」と参加を呼び掛ける。
開催時間は15時30分~17時30分。参加無料。定員15人(子どもを含め20人)。