世界的に注目されている映像クリエーターの押井守監督が4月から、東京経済大学(国分寺市南町1)コミュニケーション学部客員教授に就任する。
押井さんはアニメを中心に活躍している映画監督。代表作に「うる星やつら」「機動警察パトレイバー」「攻殻機動隊」などがあり、「イノセンス」ではアニメ作品としては初の日本SF大賞を受賞した。また、クエンティン・タランティーノ監督のハリウッド作品「キルビル」のアニメ部分の製作を担当するなど、海外でも注目されている。
客員教授就任について、押井さんは「具体的な講義内容については今もって構想中だが、映画という表現を介して「動機」というものについて教えることになるでしょう」とコメントを発表した。
同大学コミュニケーション学部は1995年、「世の中にあふれる情報を的確に 読み解き、自分自身もまたさまざまな表現スタイルで情報発信していく能力」を高めるのを目的に設置された。
押井さんは、客員教授就任にあたり、「誤解を恐れずに言うなら、学生にとって勉強することそれ自体は、さほど重要なことではない」とコメントしたうえで、「重要なのは、何者でもない自分を知り、社会に出て生きるための『動機』、大人になるための『動機』を見出すこと」と、同大学ホームページで発表した。