開園25周年を迎えた昭和記念公園(立川市緑町)で9月20日より、記念イベントの一環として「コスモスまつり」が開催されており、41品種411万本のコスモスが間もなく満開の見ごろを迎える。
同園は「緑の回復と人間性の高穣」をテーマに、昭和天皇在位50年記念事業の一環として国が建設した国営公園。180ヘクタールに及ぶ敷地面積にさまざまな植物や文化施設を保有するレクリエーションの場となっているほか、広大な芝生は災害時の避難地としての機能を果たすように設計されている。
チョコレートの香りのする「チョコレートコスモス」や「イエローキャンパス」「シーシェル」「日の丸」など、東京ドーム2個分の芝生に植えられたコスモスは現在五分咲き。5日の無料入園日には約7万人が訪れ、赤・黄・白・ピンクなど色とりどりに咲くコスモス畑の散策を楽しんだ。「11月3日の最終日まで、十分鑑賞していただける」と同園の保延さん。次回の無料入園日は26日。
10月24日~11月9日は、盆栽苑と日本庭園の芝生広場で「特別盆栽展」を開催し、皇居から拝借してきた盆栽3点と国風盆栽展クラスの鉢40点ほどを特別展示する。9時30分~16時。
10月28日~11月15日は、野外インスタレーション「よみがえる樹々のいのち」展を開催。園内の管理作業で発生した植物素材を活用し、草月会東京西支部の野外いけばなボランティアと地元の芸術系や建築系の大学生の参加による野外造形作品40点以上を展示する。9時30分~16時。
「都会ではなかなか見ることのできない広い空の下、一面に咲き乱れる花畑は、誰かを誘いたくなるような心癒される風景。大人から子どもまで、幅広い年齢層の方に秋の風物詩を楽しんでいただきたい」(保延さん)。
開園時間は9時30分~17時。