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国立のコンビニでLGBTQのイベント 理解者「アライ」の増加を目指す

イベント「ファミマ食堂+ReBit」の絵本読み聞かせの様子

イベント「ファミマ食堂+ReBit」の絵本読み聞かせの様子

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 LGBTQの理解を広めることを目指す取り組みが、現在、ファミリーマート国立東一丁目店(国立市東1)で行われている。主催はファミリーマート(港区)。

イベントに参加した子どもたち

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 同社は、LGBTQ理解促進のための出張授業の企画運営やLGBTQのキャリア支援を行うReBit(渋谷区)、一橋大学ジェンダー社会科学研究センター(国立市中)、国立市と連携を図り、12月1日から28日にかけて、市が開催する「アライウィークくにたち」に参画。LGBTQについて学び話す機会を通じ、地域や学校の中でLGBTQへの支援者および理解者である「アライ」が増えることを目指す。

 「性別に関わらず、全ての人が、自分らしく地域で暮らすことができる社会」を目指して活動する「くにたち男女平等参画ステーション パラソル」(北1)の取り組みにファミリーマートが賛同し、今回の展示を企画した。期間中、店内に同ステーションが制作したLGBTQに関するパネルや、さまざまな人からのアライメッセージを掲示する。

 併せて、LGBTQの理解促進のためのイベントを複数展開。12月4日には、同大学で「多様性を活(い)かしあう組織風土へ SOGIと就活・職場の居心地」をテーマに、学生や教職員、地域の人に向けて、同社とReBitの担当者が講演した。12月7日には、地域交流の活性化を応援するイベント「ファミマこども食堂」とReBitがコラボしたイベント「ファミマ食堂+ReBit」を開催。店舗近隣に住む小学生以下の子どもと家族を対象に、ReBitが「ありのままの自分と多様性」をテーマにした絵本の読み聞かせを行った。併せて、子どもたちによるレジ打ちや商品陳列の仕事体験、店内で提供する商品を味わう食事会も行い、3組9人が参加した。

 7日のイベントに参加した保護者は「子どもは恥ずかしがっていたが、普段できない体験を楽しんでいた。絵本の読み聞かせは大人も興味深い内容だった」と話す。

 ファミリーマートのサステナビリティ推進部の土濃塚友李さんは「地域の人にLGBTQの学びの機会を提供したと同時に、自分たちも一緒に学びを得られたことに意義を感じている。今後も、全国に店舗網を持ち、さまざまなステークホルダーとの接点を持つ当社の強みを生かしながら、地域や学校の中でアライが増えることを目指し、取り組みを進めていく」と意気込む。

 パネルの展示は12月28日まで。

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