JR中央線・国立駅(国立市北1)下り線が1月11日、高架線路に切り替わる。
工事は、三鷹~立川間約13キロの区間で行われている連続立体交差事業の一環。線路と道路を立体交差にすることにより18カ所の踏切が廃止され、朝夕のラッシュ時、遮断機がほとんど上がらない「開かずの踏み切り」や人身事故問題の改善を図るもの。
今回高架化されるのは、西エリアの西国分寺~立川間・下り線で、2007年7月1日に高架化された東エリアの三鷹~国分寺間・下り線に次ぐ切り替え工事となる。その後東エリア・上り線、西エリア・上り線の順に高架化され、仮線路の撤去や駅部分の工事が行われる。
JR東日本・八王子支社の広報担当者によると「最終的な完成は2011年ごろを予定しているが、それぞれの工事の時期詳細については未定」という。
昨年12月には同駅で中央線高架事業見学会が行われ、開通前の新線路などが一般公開された。同事業により、関東・駅百選に選出された三角屋根の旧南口駅舎は、鉄道遺産としての保存を事業主体である東京都に拒否されたため、国立市によって解体保管されているが、再建の場所など、復元のめどは立っていない。
切り替え前夜の10日21時35分~終電、翌11日初電~7時、西国分寺~立川間の列車は運休となる。運休区間は、迂回(うかい)ルートの振替乗車やバス代行を実施するが、待ち時間の所要と混雑が予想される。「多くのお客様にご迷惑をおかけしますが、ご理解・ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます」(同担当者)。