立川駅南口のすし店「金澤玉寿司 立川店」(立川市錦町1)がオープンして、10月25日で1カ月がたつ。
「金澤玉寿司グループ」(石川県)からのれん分けで独立した同店。金沢から直送された魚をメインに提供する。酒も石川県の地酒を取りそろえる。店主の東川一男さんは1987(昭和62)年から、同グループ2代目・寺西正夫さんに弟子入りし、すし職人として勤めた。その後も大阪や東京、上海と、さまざまな土地ですしを握り続けた。2015(平成27)年、同グループが新店を立ち上げるために金沢に戻り、新店開店後は副理事長として働いたが、コロナ禍をきっかけに、2021年に先代が経営していた店を引き継いだ。
東川さんは「全国の百貨店で開催される『北陸展』に出店した際、立川の百貨店の印象がすごくよかった。そこでもっと東京の人に金沢のおいしいものを伝えたくなり、引き継いだ金沢の店を閉めて、立川への出店を決めた」と話す。
ランチメニューは、「平日限定ランチセット」(2,750円)、「金澤鼓門握りセット」(3,300円)、「金澤百万石握りランチセット」(5,500円)など、金沢直送の魚で握ったすしのほか、茶わん蒸しやみそ汁、デザートが付く。ディナーメニューは、「店長おすすめ十二貫握りセット」(6,600円)、「おまかせディナーコース」(8,800円)、「おまかせディナーコース(上)」(1万2,100円)のほか、単品メニューも用意。
東川さんは「オープンからまもなく1カ月がたつが、少しずつ客足も伸びている。カウンター席のみの店だが、30年以上の経歴がある店主が一貫一貫、目の前で丁寧に握る。震災した能登地方への応援の意味も込めて、金沢のおいしさを多くの方に味わってもらえれば」と呼びかける。
営業時間は、11時~14時30分、17時~21時。水曜定休。ランチタイムのみ木曜も定休。