国立駅まちづくり推進室(国立市富士見台、TEL042-576-2111)は2月1日、旧国立駅舎保管庫を開放し、講演会「旧国立駅舎とまちづくり」を開催する。開催は、一昨年11月に引き続き2回目。
国立市民に長年親しまれた三角屋根の国立駅舎は、2006年10月に80年7カ月でその役目を終えた。同月国立市の有形文化財に指定された後、丁寧に解体され、現在、部材が保管されている。「今回の講演会と保管庫の開放は、旧国立駅舎をほぼ元の位置に木造で復元していくことを目指し、これからも市民が旧駅舎への思いを忘れることなく継承していくことが目的」(同推進室の中島さん)。
当日は、10時からものつくり大学教授で国立市文化財保護審議会委員でもある白井裕泰さんが講演を行う。その後13時から、旧国立駅舎保管庫(国立市泉町)を開放。保管庫の開放は同2日(10時~15時)にも開催する。講演会、保管庫の開放とも参加無料。
先日JR国立駅は下り線ホームが高架化され、新駅舎の完成も迫ってきた。「それでも旧駅舎に対する思いが強い市民も多く、木造のまま復元してほしいと願う人も多い。こういった機会を通じて、新しい駅舎ができつつある今、国立駅周辺のまちづくりについてさまざまな意見を聞かせていただければ」(同)と話す。