昭和記念公園「公園整備プログラム」-国土交通省が概要発表

「こもれびの里」の風景

「こもれびの里」の風景

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 昭和記念公園(立川市緑町)は現在、国土交通省がまとめた2008年~2012年の国営公園の整備及び管理運営の方針に関する「公園整備プログラム」の内容実現に向け、同園関係者と立川・昭島両市の間で検討段階にある。

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 同園は、昭和天皇在位50年記念事業の一環として国が建設した国営公園。「緑の回復と人間性の高穣」をテーマに、1974年度より米軍基地跡地の撤去と敷地造成を始めとする整備に着手し、2007年度末には、計画面積180ヘクタールのうち90%に当たる162.5ヘクタールを開園した。

 今回同省がまとめた案によると、2012年までの主な整備個所は3カ所。「みどりの文化ゾーン」と「こもれびの丘」を全面開園するとともに、同エリアの老朽化した施設の改修、「みどりの文化」に関する活動の推進と地域ネットワークの構築や人材の育成、緑の保全・再生を目的とした緑化技術の導入、植物性廃棄物のリサイクル、雨水の有効利用による循環型社会への対応を目指す案が盛り込まれている。バリアフリー社会へ対応する、ユニバーサルデザインを取り入れた公園整備や、2007年にオープンした「昭和30年代の武蔵野の農村の風景」を再現する「こもれびの里」では、体験学習施設の建設やボランティアによる古民家の移築の予定も。

 「防犯拠点施設」のある北側の管理ゾーンでは、災害時の救助活動に必要な機材の備蓄や重機の搬入基地を整備し、自治体等の関連機関との連携を強化し、防災機能の向上を図る。

 同園事務所・調査・品質確保課の山口課長は「これらの案を実現するために、現在具体的策を煮詰めている状況。利用客への感謝を込めて、皆様がより快適に過ごせるように、改修と施設の充実を目指したい」と話す。

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