谷保天満宮(国立市谷保)で1月24日・25日、「筆供養」が行われる。
筆供養は、毎年初天神(1月25日)とそれに近い日曜日に行われる年中行事の一つで、書の神様でもある菅原道真公に書道の上達を願って行われる、書き損じや筆のたき上げのこと。同天満宮は、明治時代に「筆塚」と呼ばれる使い古した筆の供養をする塚が出来て以来、筆供養を行うようになった。この筆塚は子どもたちの名義で建てられており、今回もここでたき上げを行う。
毎年100人ほどが集まり、国立書道連盟をはじめとする書道関係者が使用した筆などを持ち寄る。当日は書道の上達や学問を奨励する勧学祭が社殿で斎行され、その後筆塚の前に設置されたかがり火台に神職が点灯される。使い古した筆だけでなく、使用済みの文具などもたき上げ可能。権禰宜(ごんねぎ)の菊地さんは「今では菅原道真公は学問の神様というイメージが強いようだが、もともとは書道の達人。今年こそ書の腕を上げたいと思っている方や字をきれいに書けるようになりたいという方にぜひお越しいただきたい」と話す。
供養時間は10~12時。入場無料。