国立市地域のツイッターポータル「Kunitter(クニッター)」が「Kunitachi 4 (For) Tohokuプロジェクト」と題した東日本大震災支援プロジェクトを立ち上げ、活動を行っている。
同サイトでは、先月11日の震災発生当時から地震情報や市内の帰宅困難者支援の状況をツイート。「震災当日、ツイッターから呼びかけると帰宅困難者を受け入れてくれた事業者も多く、連携が高まっている今だからこそできる支援を共に考え実行することにした」と話すのはクニッター事務局の三澤さん。
三澤さんは16歳のころからチャリティー活動に関わっていた経験から、「災害支援の実情を現場の人や専門家から『まずは支援物資よりも寄付が必要』ということを学んでいたので、まずは募金箱を設置することを考えた」という。「震災発生翌々日の夜、同じように募金活動を検討中の大学生とツイッター上で知り合い一緒に活動することに。気仙沼で活動を開始した災害支援の専門機関であるCivic Forceに寄付する形で、NPO法人チャリティープラットフォームが用意した募金箱50個を借りてスタートした」
プロジェクトを立ち上げた後、ツイッターで呼び掛けたところ、「予想外の反響の大きさに驚いた」という。「今まで何ら接点の無かった市内の企業が参加表明してくださるなど、ツイッターを通じて地域の連携が高まる気配を感じた」と三澤さん。現在は、富士見通り、大学通り、旭通り、さくら通りの各商店のほか、そして谷保駅北口商店会や矢川メルカード商店会なども参加するなど、協力店は市内全域に広がりを見せる。ポスターも国立市のフリーペーパー「国立歩記」が提供した。
今後の活動については、「被災地の経済復興に役立てるように、現地の商品を積極的に購入、消費することで支援していきたい。市民から意見や提案を募り、できることはどんどんやりたい」と三澤さん。「すでに当プロジェクトに協力する国立市内のドッグスクール「WANLOVE(ワンラブ)」(谷保)は市民からペットグッズを募集し被災地へ一括して届けていたり、ニッポー設備(富士見台3)はノウハウを活用し社員を仙台へ派遣し仮設風呂の建設などを行ったりと、市内事業者も独自の展開を行っている。こういった展開もクニッターなどを通じて皆さんにお知らせしていきたい」とも。
同プロジェクトツイッターのハッシュタグは「#k4t」。