高松学習館(立川市幸町2、TEL 042-527-0014)で3月11日、「永遠平和のために」をテーマにした連続基調講座が開講される。
同講座は、平和都市宣言20周年を迎えた立川市の記念事業の一環。「争い」をテーマに解決策を探る講座をシリーズで企画。歴史、政治、経済、哲学、芸術、報道、心理・精神分析などの各分野の専門家が、実際に起こった出来事を例に挙げて因果関係やプロセスを解説。参加者と共に平和な未来の構築について考える。
第1回となる今回は「なぜ戦争は起こるのか」がテーマ。人間文化研究機構国文学研究資料館助教の加藤聖文さんを講師に迎え、歴史学の立場から日清・日露戦争と日中・日米戦争の比較など具体的な事例を挙げて解説する。
「20世紀に入って、戦争が大規模化・大衆化した。国家や政治指導者の意思を超えて戦争が拡大していったことを明らかにすることで、現在においては『限定戦争』が成り立たないことを伝えたい」と加藤さん。「国と国の関係も、個人的な関係と本質的には同じ。思い違いや感情的なすれ違いなど、お互いにわかり合えないことから戦争になる。過去の事例に学び、時代のニーズに応えながら未来を選んでいくことが必要」とも。
開催時間は14時~16時。参加無料。定員50人。申し込みは高松学習館まで。