東京農工大府中キャンパスでアメリカンミニチュアホースの子馬誕生

生後15日目のミニホースの赤ちゃん

生後15日目のミニホースの赤ちゃん

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 東京農工大学・府中キャンパス(府中市幸町)の馬術施設で、6月5日にアメリカンミニチュアホースの雄子馬が誕生し、順調に成長している。

出産後の母馬と子馬

 アメリカンミニチュアホースは世界最小の馬。同大では3頭を飼育し、学生サークル「ミニホースの会」により、地域イベントへの参加や、幼稚園や小学校を訪問し、馬車を引くなどの触れ合い活動を行っている。

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 同大では、雄馬のアップルサイダーと雌馬のシナモンの間に、2008年、2010年に雌馬が誕生している。3回目の出産となる今回は、「ミニホースの会」と「馬術部」の学生が出産予定日の3週間前から泊まり込みで監視してきた。「前回とは異なり、出産の兆候が不明瞭で、22時ごろに様子を見に行ったら出産は終わっていて、羊膜に包まれた子馬は呼吸をしていなかった。羊膜を破り、絶対に死なせないと思いながら、タオルでさすり続けた。苦戦しながら初乳を飲ませ、落ち着いた時には翌朝の4時を回っていた」と4年生の藤井一希さん。

 誕生時に10.5キログラムだった子馬の体重は、約10日間で1.5倍の15.5キログラムに、体高も55センチから57センチに成長した。3年生の高橋菜月子さんは「子馬は見た目にも日々大きくなっている。好奇心旺盛で、放牧時には母馬のまねをして草の上を転がったり、草を食べてみたりしている。元気に走りまわっていることも多い」と話す。

 「目の前に存在する命が、当たり前のものではないことを実感した。命と向き合うことの責任の重さを、身を持って学ぶことができ、命を扱うサークルの部員として、また獣医学科の学生として本当に有り難く、貴重な体験だった」と3年生の佐野芳さん。

 同大教授の田谷一善さんは「子馬の成長も順調で、近隣の方々が毎日訪れている。本学で子馬が3度無事に誕生して明るい話題を提供できたことは、部員のたゆまぬ努力のたまもの」と話す。馬術施設は、7時ごろから19時ごろまで見学できる。同大では今後、子馬の愛称を募集する予定。