広域立川圏の各地で、富士山と夕日が重なる「ダイヤモンド富士」が見頃を迎えている。
「ダイヤモンド富士」とは、日の出と日没時に富士山頂に太陽が重なる瞬間、太陽が立て爪ダイヤモンドのように輝く現象。富士山の東側の都内では年2回、日没時に気象などの条件がそろった時にだけ見ることができる。
今月6日には国土交通省の「関東の富士見百景」選定地点になっている国分寺市の光町もみじ公園(国分寺市光町1)で、集まった人たちがダイヤモンド富士を楽しんだ。撮影に訪れていた蒲田みどりさんは「ダイヤモンド富士というのを、今年の秋ぐらいに初めて知った。仕事が休みで天気が良好でないと観測できないので、絶好のチャンスだった。沈みゆく夕日に浮かび上がるシルエットは神々しいものがあった」と話す。
多摩モノレール沿線でも1月下旬までダイヤモンド富士を見ることができる。多摩モノレール調べによると、2013年1月は、1日16時20分ごろ=立川北駅~高松駅間、3日16時22分ごろ=立川南駅、5日16時23分ごろ=柴崎体育館駅、10日16時28分ごろ=甲州街道駅、15日16時32分ごろ=万願寺駅などでそれぞれ観賞できる。「天候によっては見ることができない時もあり、時間に多少のずれが生じることもある」(同モノレール)という。